Interesting Story

Interesting Story Indexへ戻る

小野 恵太、Keita Ono、おのけいた

No.89 Vol.77. 2016年1月号 PDC World Championship 小野 恵太 Keita Ono

小野 恵太 Keita Ono インタビュー

今年はPDJ初優勝でワールドチャンピオンシップに出場されました。小野選手にとっては初挑戦でしたが雰囲気はいかがでしたか?
 ビックリするくらい全然違いますね(笑)。日本のハードのトーナメントは基本的に静かじゃないですか。それに比べるとクラブでダーツやってるのかと思うくらい、こんなに何もかも違うのかと驚きました。ただ飲んで酔っ払って騒ぎたいという感じの人もいましたけど、みんなダーツを知ってるので良い場面ではどちらを応援してるかも関係なく盛り上がりますからね。映像で見たことはあるので予想はしていましたが、実際その場所に行って体感すると予想をはるかに上回っていました。

 

舞台もすごかったと思いますが?
 すごいです。会場のサイズも経験したことがない大きさでした。観客だけで2、000人以上ですから日本ではとても体験できない規模です。こんな会場でプレイできるなんてそれだけで胸がいっぱいになりました。

 

最初はフィリピン代表選手との試合でしたが、スタッツ91のストレート勝ちというなかなかの内容でしたね。
 僕は3日前から入ったので2日間は会場まで行って練習をしてたんですけど、そこそこ良い状態でした。当日も保っていたのであとは会場の雰囲気に飲まれなければいいなと思っていました。最初の2日間は観客席で他の選手が対戦しているのを見ていましたが、集中して投げられないんじゃないかと思うくらいめちゃめちゃうるさかったんですよ。それが実際舞台に立ってみたら周囲の声はまったく気にならなくて、逆に歓声が心地いいなというような感じで気持ちよく投げることができました。

 

スタッツ90超えですから良いダーツですよね。
 僕としても初PDCで、思い切って良いダーツができたのかなという気がしました。

 

第一試合は現地で何時から始まったのですか?
 夜の7時です。次の試合は3時間後だったので10時くらいでした。

 

最初の試合に勝てば次はフィル・テイラーと戦うということは分かっていたわけですが、試合前はどのようなお気持ちでしたか?
 一番感じたのは会場の熱気がそれまでとは全然違うことでした。フィル・テイラーが登場するということで会場が異常な盛り上がりになっていたんです。舞台に上がるのにステージの横から会場に入るじゃないですか。入った瞬間にさっきまで涼しいくらいだった会場がサウナみたいになってて、なんでこんなに暑いの?みたいな……。みんなフィル・テイラー登場に興奮しきっていて、他の選手の試合とは肌で感じるものが全然違いました。「これからフィル・テイラーが来るんだ」と、思わずグッと構える瞬間がありました。

 

本場の舞台でフィル・テイラーと戦ってみていかがでしたか?
 勝てる確率は低いと誰もが思っている中で、少しでも多く獲っていきたいという気持ちはありました。でも試合中は「絶対勝ちたい」とか、何かを意識するような心理状態ではなかったです。僕はフィル・テイラーを実際に見たのが始めてだったので、「今フィル・テイラーと戦っているんだ」ということがすごく楽しかったですね。

 

例年ではプレリミナリーやファーストラウンドではそんなに盛り上がっていることはないんです。それが今年は最初から盛り上がっていて、フィル・テイラーも試合後のインタビューで「今年は観客がめちゃくちゃ盛り上がっていた」と答えているくらいでしたね。
 見ている観客の人達も、一試合目と二試合目では汗のかき方が全然違ったと言っていました。僕もかなり手汗をかきましたが、初挑戦だからといってそれに対応できなかった自分も悪いと思っています。


でもフィル・テイラーも「ちょっと暑すぎて大変だった」と言っていましたよ。
 そうなんですか。フィルは毎回こういう環境で投げてるんだと思ってました。

熱気もそうですが今年はイギリスも例年よりすごく暖かいので、そういうことが影響しているかもしれないですね。
 それを言い訳にしたくはないですがコンディションの違いはありまし
た。でも分からなかったとはいえ、会場の暑さに対応する準備を怠ったというのは自分の責任だと思っています。

小野選手を応援している人達はどういう反応でしたか?
 今まで見たことのない僕を見たと言っていました。僕は試合中は自分の世界に入りたいんで、自分自身に集中するようになるんです。
 そのせいか周りからは、試合中の目つきが悪いとか怖いとかよく言われるんですけど、それが「あんなに楽しそうにダーツをしているのを始めて見た」と言われました。
 本当に試合中に笑顔がこぼれるくらい会場の雰囲気が心地よくて、例えば後ろを振り向いたらそこにいる人が僕に何かアピールしてくれたり、「この舞台で試合てるんだな」という喜びのようなものを感じながら投げていました。

 

2016年のジャパンマスターズにも出場したいところですね。
 そうですね。今年はジャパンマスターズも開催するようなので頑張りたいです。6月にドイツで開催されるワールドカップにも出場できるという話もいただいています。

 

2016年の抱負を聞かせてください。
 今はPDCの直後なので、ハードをもうちょっと頑張りたいなという気持ちが強くなっています。かといってQスクールに入ってイギリスに行くかと言われれば、正直なところまだそこまではできないという状態です。でも数年後にはそういう機会を作りたいと思うようになりました。今まで一度も思ったことはなかったんですが、ある程度の年齢になって時期が来たら挑戦しようと思うようになりました。2016年に関してはプロツアーを周りながらPDJやハードのトーナメントにも出場して成績を残していきたいと思います。

 

これからも頑張ってください。
 はい。頑張らせていただきます!

 

最後にPDCの楽しさを読者に紹介していただけますか?
 日本ではハードのトーナメントというのは静かに見るものという流れになっていますが、実際にPDCを経験して、もっと賑やかでもいいんじゃないかと思いました。ジャパンマスターズはPDC経験の選手がいるのもあって、他に比べると少しは賑やかじゃないですか。それでも海外の選手からは「日本人はなんであんなに静かなんだ?」と言われるらしいですが、ここで投げてたらそう思うだろうなというのがよく分かりました。
 みんな応援する選手はもちろんいると思いますが、誰が誰をというのは関係なく、ダーツが好きで盛り上がっているというのが感じられるんです。みんなお金を払って見に来てるというのもあるし、飲んで歌って踊ってと、それぞれ心から楽しんでますね。日本だとあまり騒ぐと「静かにしてください」みたいな雰囲気があると思うんですが、そうじゃなくてもいいのかなと……。当然罵声は良くないし実際どうやって盛り上がっていいのか分からないというのもあるかもしれないですけど、もうちょっと賑やかでもいいかなと思いました。みなさんも機会があったらぜひ本場のPDCを体験してみてください。

Final

 2016年の世界チャンピオンを決めるこのワールドチャンピオンシップ。辛い戦いをくぐり抜けて決勝まであがって来た2人の勇者は、アンダーソンとルイス。ルイスは3度目の優勝を狙っているし、アンダーソンは2度目の優勝を成し遂げ連続優勝の記録を作りたいところだ。
 そして始まったこの2人の対決は、色々な意味で歴史に残る名試合となった。まず、この2人が試合中に出した180は合計34!これは、長いプロダーツ史上これまで数多く行われてきた試合の中でも恐らくトップと言える数字だ。
 試合は両選手ががっちり四つに組んで進行し、8セット目まではほぼ互角の戦い。その後アンダーソンがじわじわと押し気味になり、一歩リードして第11セット終了の時点でセットカウント6|5。そして迎えた運命の第12セット。ルイスは180を連発してアンダーソンのレッグをブレイクで勢いに乗るプレイだった。だがそこからアンダーソンが渾身のブレイクバックで一気にたたみかけ、脅威の170というハイオフも出してダメ押しの1セットを獲り、結局スコア7|5でルイスをねじ伏せた。
 アンダーソンはこれで2年連続優勝を成し遂げ、歴史に残る4人目のワールドチャンピオンシップ連勝プレイヤーとなった。アベレージは両者共に100程度ではあったが、何と言っても180の精度は素晴らしいものだった。勝ったアンダーソンも、負けたルイスも、ダーツの世界チャンピオンを決める試合という名に恥じない、見事な戦いを見せてくれた。改めて両選手に拍手を送りたい。
 今回のワールドチャンピオンシップを見ていると、テイラーの絶対王制の時代が終わり、新しい才能が開花する混戦の時代がやって来たことを感じた。どんな選手にもチャンスはある。
 もちろん、日本でダーツに夢を紡ぐ多くのプレイヤー達にも。次にあの舞台に立つのは、あなたかもしれない。

ダーツのことならダーツハイブ!!

ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ
ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ
dartshive target fareast hard dartshive dartshive dartshive dartshive dartshive dartshive dartshive MONSTER BARRELS DESIGN
▲PAGETOP