Interesting Story

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村松 治樹、むらまつはるき、haruki muramatsu

No.81 Vol.58. 2012年11月号 PDJ 2012

 9月30日、横浜ランドマークホール。PDCワールドチャンピオンに参戦できるワイルドカードの権利を獲得するために今年もPDJファイナルが開催された。東日本、西日本と予選があったが、それに加え3団体から3人の特別枠が設けられ、男子は11人の戦いとなった。誰もが立ちたい世界最高峰の舞台、結果はやはり経験のある者が勝利した。

4回目となった今年は少々辛口に…

今回のファイナルを通して見えること

取材協力・文章

原田 健 Ken Harada

 

 先日4回目となるPDCチャレンジが行われた。今年のPDCチャレンジを見て皆さんは何を感じただろうか?
 「技術が高いなぁ」「本場のダーツに触れ合えていいなぁ」受け止め方は千差万別だろう。
 西日本予選・東日本予選とくぐり抜け、あのステージに立つために挑戦する選手たち。やはり各選手スキルは高い。しかし夢の切符に手が届く緊張からなのか、プレッシャーなのか、はたまた僕らの知り得ない領域の何かなのか、感嘆させられるプレイが少なかったような気がする。厳しい言い方だが、このような試合では世界などとても遠い。これが私の感じた率直な感想だ。

 ここ10年で日本におけるスティールダーツを取り巻く環境は大きく変わった。ソフトダーツの普及と共にスティールダーツの人口も圧倒的に増えた。例えばTDO(Tokyo Darts Organization)の会員数で比較すると10年前は約350人だったのに対し現在は約1300人だ。
 国産バレルメーカーもスティールダーツをラインナップに加えている所は多いし、昔に比べるとハードボードも掲げている、もしくはリーグ時には設置されるお店もかなり増えた。
 大きな変革はないが、少しづつじわりじわりとスティールのプレイヤーは増え、「ソフトからハードへ」とウェイトがシフトしてくるプレイヤーも多い。「アレンジを覚えないといけない」「ソフトみたいにワイワイできない」とのイメージが先行し、取っ付きにくい感があるが、逆に「ソフトでは勝てない相手でもハードではチャンスがある」「ターゲットが狭い分狙った通りに入ると気持ちいい」など、ソフトでは得られない楽しみがハードにはある。それだけではない。奥が深く楽しいのだ。

 2008年の11月頃だっただろうか?「日本にPDCのワイルドカードに挑戦できる大会が開催されるかも」という話を聞いた時、「そんな夢みたいな話があるか?」と思った事を覚えている。そしてその話が段々と現実味を帯びてきて、翌年の2009年6月にPDJ(Professional Darts Japan)が発足する。
 第1回目のPDJでもNDLと一緒に取材やインタビューをさせて頂いた。選手達も関係者もかなり興奮していた事を覚えている。
 さて、今「スティールのダーツの普及」と「PDJの発足」について2つの話をさせて頂いた。ここからはその2つことを更に掘り下げて考えてみよう。
 発足前から拝見しているが、PDJの努力は相当なものだ。日本のダーツを世界へ押し上げようと懸命な努力をしてくれている。毎年赤字なのにだ!それでも環境は確実に整ってきている。
 だがプレイヤーはどうだろうか?数年前と比べると確かに各選手の技術は進化した。しかしまだまだ世界は遠い。これは誰もが認識していることだろう。何故だろうか?
 どのプレイヤーも口では言う。「PDCの舞台で優勝したい」と。素敵な目標だし、日本のダーツ界にとっても喜ばしいことだ。しかし本当に今の状態でそれが可能なのであろうか?ソフトを投げて、スティールも投げて、今週末はソフトのトーナメントで、来週はハードのリーグ。
 世界で活躍するプレイヤーは毎日何時間もスティールを投げている。こんな現状でその相手達に勝ち続ける事は可能だろうか?私はそうは思わない。これこそ世界が遠い理由だろう。
 やはり本気で世界を目指すなら、その環境に身を置くのが一番の近道だろう。ただそこには数々の問題もある。仕事、スポンサー、家庭などなど。これらの問題をクリアしながら挑戦するのは非常に難しい。しかしその環境を少しでも作り、努力していく者が増えてくれば、今のソフトダーツのように常勝日本も可能になるのではないだろうか?
 先ほど述べた2つの話の矛盾がここにある。世界に飛び出す環境はあるのだ。あとはそれぞれの思いだ。ぜひその夢を目指すプレイヤーには頑張ってもらいたい。

最後に
 今回優勝した村松選手は3回目の挑戦となる。去年はあのフィル・テイラーを相手にアベレージ90のダーツも打った。あの舞台のダーツは素晴らしかった!
 今回は3回目となり、皆の期待も高まるだろう。その分プレッシャーになるかも知れない。しかし試合の雰囲気も現地の空気感も全て経験済み。村松選手持ち前のリラックス感で、ぜひとも今までより一歩先へ進んでほしい。

村松 治樹 Haruki Muramatsu 優勝インタビュー

Q:優勝おめでとうございます。今日一日、振り返ってみてどうでしたか?

A:トータルで見るとダメダメでしたね(笑)。

 

Q:一回戦からダブルを引っ張ったりと余り調子が良くなかったようですが、どうされたのですか?
A:練習不足ではあると思いますが、特に原因は分からないですね。正直、ソフトの結果を見ても自分が微妙な状態である事は分かっていたので、ここのところはずっと練習をしていました。
 まぁその練習がすぐに実になると思ってはいませんでしたが、やはり少し練習をしたくらいではダメだという有様で、それでも何とか勝ちを拾う事が出来ました。今日のファイナルはもう気持ちの問題でしたね。

 

Q:決勝戦では良いダーツを打たれていましたね。
A:何本入ったかは定かではありませんが、我ながらよく入ったなと思います。6-0という結果は自分ではさほど重要な事ではなく、勝てば6-0でも6-5でも何も変わりはないですからね。しかし、内容的にも「結構入ったな」と思える決勝でした。


Q:試合途中から突然入るようになったので驚きました。
A:なんだったんでしょうね。特に投げ方などを変えたわけではないので、自分でも「スイッチ」が入った…んですかね?良く分かりません(笑)。あの舞台に立ちたいという気持ちが強かったのだと思います。

Q:今回で3回目となるチャレンジについて、意気込みを教えてください。
A:そうですね(笑)。全力を出せるようにがんばる、それしか言いようがないですね。でも自分でも楽しみにしています。

 

Q:まずプレリミナリーが第一回戦。そして2回戦目からが本当の勝負になると思われますが、その辺りはどうでしょうか?
A:やはり第一回戦のプレリミナリーは何度挑戦してもプレッシャーはありますね。PDJが発足してから過去3年間、僕も含め全員が勝利して通過して来た中での4年目ですから。しかしそこは難なくクリアして、本番の第一回戦目、勝てるような状態で臨みたいと思っています。2回戦目はかなり強い相手が出て来るでしょうけれども、そこを倒せばサラッと有名になれるチャンスですからね。


Q:今年の抱負を教えてください。
A:僕だけ3回目のチャレンジとなります。1回目は何がなんだか分からない状態で行き、2回目は1回目の反省点を踏まえて行きました。今回の3回目はさすがにもう皆も「慣れたんだろう」という目で見るのではないかと思います。もう甘えられないということですよね。その期待に応えられるように練習して臨みます。慣れる事は多分ないですし、何度行ってもテンパるんですけれどね(笑)。

 

Q:まだ記憶に残っていますが、去年は大舞台でフィル・テイラーとの試合でした。
A:フィル・テイラーの試合はどうしたって注目されますからね。その舞台で投げられた事はラッキーだったと思います。

 

Q:楽しかったようですね。
A:試合が終わってみれば幸せだったなと思いますが、試合の最中は楽しいとは思いませんでしたね(笑)。最終レッグで「このレッグで獲られて終わりたくない」とは思いましたけれども、試合直前と直後ではそんな事を思いながらは臨めませんでした。
 今年もチャンスが与えられましたので、できるだけ良いダーツができるようにがんばります。もし時間がありましたら、日本時間の早朝になりますがPDCのウェブサイトで有料ですが、実況中継を見ることができます。応援よろしくお願いいたします。

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