Special Person Interview

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はいだゆういちろう、灰田 裕一郎、DOLLiS

No.21 Vol.75. 2015年9月号 灰田 裕一郎 DOLLiS 

まずはプロフィールを教えてください。
 僕は元々ビリヤードプレイヤーで、20歳の頃からひたすらビリヤードをやってたんです。もちろん本業はサラリーマンですよ(笑)。当時通っていたお店があったんですけど、35歳の時に「会社辞めてこっちに来なよ」とスタッフに引っ張られたんです。それがきっかけで「お客さんではなくカウンターのこちら側に立つ人間になろう」と急に思い立って、脱サラしてビリヤード業界に入ったんです。それが今から約11年前になりますが、その勤めた店にダーツがあったのが、すべての始まりでしたね。
 最初はもちろんビリヤードばっかりだったんですけど、その頃ちょうどダーツライブが導入されたせいでダーツのお客さんが増えてきたんです。それからはビリヤードではなくダーツをやらざるを得なくなりました。それがダーツを始めたきっかけです。
 最初の二年くらいは店の中で投げるだけで試合などには全く出なかったんですけど、お店を何店舗か変わるうちにだんだんと競技としてのダーツに目覚めて、トーナメントにも出場する様になりました。ビリヤードがきっかけで入った店でしたが、気がつくとすっかりダーツの人間になってしまいましたね。そして雇われ店長をしていた足立区の店を買い取り、自分の店として3年営業しました。
 その店を辞めてから3〜4年は神奈川に戻り、またサラリーマンをするという生活を続けました。そして2014年にどうしてもやりたかったハードの店を東京にオープンさせることができたんです。

 

それがこちらのお店ですね。
 そうです。2014年の7月14日にオープンしました。

 

全国にダーツバーはたくさんありますが、ほとんどがソフトメインで夜の営業が多いと思います。

でもこちらはハードがメインで、昼間から営業されているということですね。
 ハードがメインというか、ソフトは置いてないです。

 

ハードだけのお店にしようと思われたのはどうしてでしょうか?
 ソフトよりもハードダーツに面白みを強く感じるようになったんです。リーグなどでハードを投げる機会が少しずつ増えて、ハードダーツを競技性の魅力と奥の深さにハマってしまっったんです。
 僕はみんなでワイワイ投げるというよりは競技性の強い方が好きなタイプなのかもしれません。もちろんみんなで楽しく投げるハードも好きですが、より競技性を追求するハードダーツの方に興味が移っていってしまったんです。
 それで、次にやるならどうしても落ち着いた感じのカフェにしたかったんです。若いプレイヤーが集まる賑やかな店というよりは、本当にハードが好きな人たちがゆっくりのんびりできる店にしたかったので、お酒よりはカフェ、夜ではなく昼間がメインというコンセプトの店にしました。
 他にもいろいろな理由はありますけどね。例えばソフトの通信料等を考えるとハードの方が経済的にも楽ですし、まず僕はこのアナログ感がとても好きなんです。ソフトのピュンピュン鳴る電子音ではなく、矢が的に刺さるトントンという音と人のコールする声だけが響いているこの空間が心地いいんです。とにかくハードダーツというものが好きになっちゃったんですよね(笑)。
 もちろんソフトダーツも嫌いじゃないですよ、たまには投げにも行くし。でも自分でやるならこういう店が理想でした。

一年経ってお客さんの入りはいかがですか?
 とてもありがたいことに順調です。こんなにも昼間投げる人がいたんだと驚きました。僕はこの店をオープンすることを誰にも言わなかったんです。誰にも何も言わずにこっそり開けたんです(笑)。特にオープニングイベントなどもしなかったしひっそりと営業してたんですけど、フェイスブックや口コミなどで少しずつリーグをやってる人達に広まって、だんだんとお客さんが増えてきました。
 ハードのプレイヤーは家に練習用のボードを掛けてる人も多いと思いますが、対戦する場がなかなか見つからない場合があると思うんです。ダーツショップでは投げられるけど誰かと対戦したいというプレイヤーのために、昼間からオープンしてて、行けば必ず誰かと対戦ができるという環境を用意できたのが良かったんだと思います。
 でも最初はぼちぼちでした。リーグ前のアップで使ってくれるというお客さんが多かったんですけど、少しずつ口コミでハードダーツプレイヤーに広めていただいた感じです。おかげさまで今は昼も夜もいろいろなお客さんに来ていただいています。
 店がどうこうとか僕がうんぬんというのではなく、お客さん同士が繋がっていってくれているお店です。だから僕はほとんどノータッチですね。他のお店のことはよくわからないですが、うちは1人でいらっしゃるお客さんがほとんどです。2〜3人でというのはまずなくて、1人でいらしてみんなと投げて、というのがうちのお客さんの特徴なんです。
 みなさん「ここに来れば誰かしらと対戦できる」というのを求めていらっしゃるんだと思います。本当に非常にありがたい一年でした。

 

もちろんPDCにも興味がおありだとのことですが、灰田さんにとってPDCの魅力は何でしょうか?
 夢がありますよね。まず賞金額も大きい。一億円稼ぐトッププレイヤーから、ランキングが低くても2〜3千万円稼ぐプレイヤーもゴロゴロいるじゃないですか。ダーツプレイヤーなら憧れる、ダーツで食べていけるという夢が詰まってるのと、完成されたエンターテイメントと、圧倒的なレベルの高さは素晴らしいと思います。
 日本ではソフトが主流なので、PDCやBDOなど知らないプレイヤーも多いと思うんです。ソフトのことなら世界の情報にも詳しいけどハードについてはほとんど知らない。そういうプレイヤーにハードの世界にはこんなにすごいプレイヤー達がいるんだと、こんなスーパープレイがあるんだということをどうしても知ってもらいたいんです。
 PDCのプレイヤー達からはいつも刺激を受けるし、アレンジでも勉強になることばかりだし、そういうことの情報発信をできればと思っているんです。こういう試合があります、こんなすごい選手がいます、PDCやBDOとはこういうものです、日本人がPDJで代表になるとこういう試合に出られるんです……などをフェイスブックやブログで少しずつ紹介しています。
 でも僕は『にわか』ですから(笑)。専門家でもないし、ただのオタクなだけです。本当にただ単にPDCが好きなだけなんで(笑)。でも好きだからこそできるというのもあると思うんです。素人ならではの目線でいろいろ調べて、みんなに分りやすく書いてます。ソフトのプレイヤーには新しい世界を、ハードのプレイヤーにはより深く知ってもらいたくてPDCを見る様になったしPDCが好きになりましたね。
 ダーツという競技を世界最高峰のエンターテイメントに仕立て上げ、あれだけのオーディエンスが集まる規模を作り上げるしっかりとした運営、プレイヤーの管理と賞金システム、スポンサーやメディアへの対応など、PDCという組織には心から感銘を受けます。

先日はPDCの本大会が日本で開催されましたが、いかがでしたか?
 PDCを日本で開催するという話は早い段階で聞いていたんですが、その時はまさかあそこまでのメンバーが来日するとは思ってもいませんでした。
 ダーツが好きなら間違いなく選ぶだろう8人が見事に揃って来てくれたことにまずは感動しました。そしてイベントではなくちゃんとしたトーナメントとして試合をしてくれたことも素晴らしかったですし、何よりもPDCのスタッフが完全体制で来てくれて、完璧なPDCの大会を日本で開催してくれたことが嬉しかったです。今まで見たことがない、触れたことがないという人達にも「これがPDCなんだ」ということを日本で実感させてくれたのには感激しました。
 PDCの試合を見たことがある人ならみんな不安だったと思うんですけど、日本人があそこまで盛り上がれるとは思いませんでしたね。本場の観客は大声は出すし歌うしすごいじゃないですか。反面日本人は大人しく座ってて、良いプレイが出た時だけパチパチっと拍手してまたシーン、みたいなイメージだったのに、予想は大きく裏切られました(笑)。
 やっぱり本物の人達が来てあそこまで完璧な舞台が再現されて素晴らしいダーツを目の当たりに見たら、文化も何も関係なくなるんだなと驚きましたね。盛り上げろなんて言わなくても、普段は大人しい人も大声を出して、みんな勝手に盛り上がってましたからすごかったです。
 日本人の活躍もあったし、本当に夢の様な素晴らしい二日間でした。日本に来てくれたことは本当に本当に嬉しかったし、PDCには改めて心からの感謝の気持ちを伝えたいです。

 

ユニコーンチームがショップに行くイベントがありましたが、そこでも3人のPDCプレイヤーが本場のダーツを披露しましたね。
 あれも素晴らしい企画でしたね。試合で見るのもすごいですが、彼等のダーツをあれだけ近くで見るというのはまた別の体験でした。
 最初に3人が入って来てスローを投げてるのを見たときは鳥肌が立ちました。今まで見たことが無いダーツで「なんだこれ?」と思いました。見て脳が判断するんじゃなくて世界のダーツを肌で感じました。
 プレイもそうですが人間性の素晴らしさとプロ意識の高さも感じられて、ダーツもプロフェッショナルなら存在そのものやプレイヤーとしての在り方もプロなんだなということを心から思いました。いろんな意味でいいイベントでしたね。

最近はハードへの関心も高まりQスクールを目指すプレイヤーも増えてきました。ずっとハードダーツを見てこられた灰田さんは今後のダーツ業界はどのようになっていくと思われますか?
 Qスクールには日本人で最初に鈴木健太郎選手が行き、続いて江口・村松両選手が行きました。そして村松選手は日本人として初めて通過するという快挙を成し遂げました。このようにソフトのトップ選手がハードにも興味を示す様になってくれたおかげで、ソフトプレイヤー全体に「ハードに目を向けてもいいんだ、ハードも役に立つんだ」という流れができてきたと思います。
 現にここ最近はソフトプレイヤーがみんな、間違いなくハードにも何かしら興味を示してくれているのを感じますね。全体的にソフトのレベルが上がっているので、最初は興味本位でハードの試合に出てみたら意外に通用するのを実感したプレイヤーも多いと思います。
 そしてPDCが日本に来たことによって改めてPDCとはどんなものか?BDOとは何だ?と、世界のハードダーツに目を向けるプレイヤーが増えています。来年のQスクールは本当にたくさんの日本人プレイヤーが行くというのも聞いていますし、これからますますハードへの熱も高まってくると思いますね。
 日本はソフトダーツありきというのは間違いない事実だし、ソフトの恩恵は大きいです。それによってどうしてもハードダーツが遅れている面はありますが、今後は今まで以上にハードへの関心が高まってくると思います。日本の場合は今後いかに両立するかというテーマが出てくると思うんです。ソフトもやりつつハードもやる。世界レベルのハードを目指した時に果たして両立ができるのか、ソフトは弊害になるのかならないのかとか、そういう課題をトップ選手が今後どのように乗り越えていってくれるかに興味があります。
 あとはQスクールで合格した選手のその後ですね。実際にイギリスに住み、チャレンジツアーやヨーロピアンツアーなどのプロツアーに参加してくれる選手が出ることを心から願っていますし、その選手を金銭的な面からもサポートする人達がどんどん出てきて、そういう道が確立されてほしいです。選手に頑張ってほしいのと同時に企業やメーカー等にも協力してもらい、日本人プレイヤーが世界のハードで活躍できる体制ができることを心から望みます。
 鈴木選手や村松選手の努力により扉は開かれたので、その後のレールをぜひみんなで繫げていってほしいです。日本のダーツが少しずつ世界に近づいていってくれることを心から望みます。

DOLLiS をよろしくお願いいたします

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