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No.12 2013年3月 英国ダーツ旅

 今号でこの雑誌も10周年を迎える事になり、2月に編集長がイギリスに10周年記念の取材の旅に行くというので私もお願いして同行させてもらいました。
 今回はその時の事について書きたいと思います。

 目的としては、PDCプレミア・リーグ3週目の取材、プレミア・リーグ参加選手インタビュー、PDC UKオープン・クオリファイアーの取材、ユニコーン・ハローズ・ターゲット3社の訪問。
 8泊10日と少し長い旅でしたが、充実した日々を過ごさせてもらいました。

 初めて生で見るプレミア・リーグ凄かったですよ。
 イギリス南部の海浜保養都市であるボーンマスで開催されたのですが、ボーンマスは人口17万人で近隣都市を含めても約40万人の地方都市です。
 そんな場所での開催なのに、プレミア・リーグには3、000人以上の観客が集まっていました。

 会場に入ると最初にブックメーカーのコーラルのブース。
 その日の各試合の勝敗だけでなく、180を一番出す選手、9ダーツを達成する選手、等様々な項目が賭けられるようになっていました。
 受付でターゲットの社長に用意していただいたチケットを受け取りホール内へ。
 中に入るとネット中継で見るPDCのあのステージがあり、否が応にも気分は盛り上がります。
 ターゲットの社長ゲーリーと鈴木健太郎の3人で観戦したのですが、現地の雰囲気に倣って盛り上がり楽しみました。
 入場ゲートまで行き選手と握手、その時会場には大きな声援とブーイング、9ダーツトライには会場中が盛り上がり、ダブルを外した時には会場中から大きなため息とブーイング、お馴染みのPDCのあの音楽がながれると会場中が立ち上がり踊りました。
 ダーツ自体も素晴らしかったのですが、完全にエンターテイメント・ショーでしたね。

 観客は仲間と見に来ている人達が多いですが、家族連れの姿もありました。
 試合終了後コーラルのブースで換金する人達をチェックしたのですが、意外と少いんですよね。
 1割もいない印象でした。
 ギャンブル目的の人が多いのかなとも想像したのですが、それも違うようでした。

 イギリスにおいてPDCがどんな位置にあるのか考えさせられました。
 ほとんどの人が意外に思うかもしれませんが、ダーツを投げられるお店はイギリスよりも日本の方が多いんですよ。
 しかも日本的な本格的なダーツ・バーはロンドンにも数件しか有りません。
 通常はパブの片隅に1面か2面ボードが有るだけ。
 リーグ戦が無ければ投げている人も少ないと思います。
 ひょっとするとプレイをするダーツ人口では日本の方が多いのかもしれません。(これに関しては私の印象です)。
 でも、イギリス人の多くはダーツのルールを知っていて、投げた経験があるのではないでしょうか。

 ボーンマスのホテルのラウンジでエイドリアン・ルイスのインタビューをしたのですが、インタビュー後に横で見ていたおじさんが「彼はダーツ選手か?」と我々に質問を。
 今夜この町でダーツのイベントが有る事は知っていました。
 話をしているとフィル・テイラーは知っているようでしたが、エイドリアンの事は知らないようでした。
 ホテルの男性スタッフもやはりフィル・テイラーだけは知っている。
 タクシーに乗ってもダーツのイベントが有る事は知っていて、会場はどこだと説明をしてくれます。
 地方都市でPDCのイベントの認知度は非常に高く、また全国的にみて一般の人がフィル・テイラーを知っていることが非常に多い印象を受けました。

 地方都市の松本市に住んでいる私の印象としては、歌舞伎やサーカスが街に来た時の感覚ですかね。
 いや、日本で言えば小澤征爾という一般的な有名人にフィルが近いと考えてみると、サイトウ・キネン・フェスティバルにあたるのかな?
 ともかく、町の人達の多くがその夜のイベントを知っていて、普段ダーツをする事のない普通の人達がTVでやっているエンターテイメント・スポーツ・ショーを見に集まってくる印象。
 日本ですと「大会」って言葉になってしまいますが、PDCは「イベント」であり「ショー」になっていると思うんですよ。
 いや、日本だけじゃなく同じイギリスのプロ団体BDOもやはり大会であり、世界中でPDCだけが特殊なんだと思いました。

 編集長に後で聴いた話では、控え室でこれから対戦するガーウェンに対してバーニーが「素晴らしい試合をしよう」と話しかけていたそうです。
 勝利する事を目指して選手はプレイをしますが、それと同じくらいに見ている人達を楽しませエキサイトさせようと、選手もスタッフも思っているのではないでしょうか。
 PDCには観客論が有るように感じました。
 その為に選手達はガッツポーズを見せますし、アンディー・ハミルトンは大きなハンマーを持って入場し、マーヴィン・キングは会場中のブーイングを浴びるのではないでしょうか?

 日本にもプロ組織がソフトとハードで3団体ありますが、「見せる(魅せる)」って事を考えてイベントをしている組織は無いのではないかと、PDCと比べると思ってしまいます。
 勿論日本のソフト・ダーツのプロは始まったばかりですから、PDCと比較するのは酷ではあります。
 現状ではルールも大会の運営も、選手を意識した競技性を高める方向で考えられていますが、誰が見ても楽しめるルールや運営やイメージ作りは、これからもっと考えて欲しいなと思いました。
 日本で野球やサッカーを今やっていない私達が、野球やサッカーを見に会場に行ったりTV中継に釘付けになるのと同じように、ダーツをしない普通の人達が会場に行って盛り上がったりTVを見ているんですよね。
 日本のダーツの環境は大会会場にはダーツをしている人しかいませんし、ネット中継もダーツをしている人が見ている状況。
 ダーツに関する歴史と土壌が違うので同じように比較するのは無理だという事は承知しているのですが…。
 今回の旅で一番ショックを受けたのはユニコーンを訪問した時、セールス統括のリチャードとの会話。
 「日本でソフトダーツはTVで放送しているの?」
 「いや、していないです」
 「じゃあどうやって皆はダーツを見るの?」
 「ネットの中継です」
 「それは何人くらい見るの?」
 「生中継だと2、000人くらいですかね」
 「それじゃあ何も伝わらないなあ」
言葉も出ませんでした。
 日本ではプロ選手が増えソフト・ダーツが盛り上がってきていると思っていただけに、本当にこの言葉は一番ショックでしたね。
 やる人が増えるだけでは駄目なんですよね。

 PDCを制する日本人が出てきて欲しいと思う気持ちは昔から強く持っていましたが、今回の旅で日本のダーツがPDCのように一般にも認知されて欲しい気持ちがいっそう強くなりました。

 今回のイギリスの取材旅行はカルチャーショックを受けるような衝撃と興奮を与えられた旅でした。
 こんな機会を与えてくれた編集長には感謝です。

ダーツ屋どっとこむ よろしくお願いいたします
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