YUKARI

Vol.18 オランダオープン。

 昨日、オランダから帰国しました。初めてDUTCH OPENに参加してきたのですが、今回はこのお話を…。いやいや、凄かったですよ。ハードの大会で参加者3000人って初めての経験です!しかも、いつもより2000人も少ないらしい…。さすがオランダ!ホントにダーツが盛んなんですねぇ。試合は4日間で、1日目が男子ダブルス、女子ダブルス予選でそれぞれベスト4まで、2・3日目がシングルス予選で男子ベスト8、女子ベスト4まで残し、4日目に舞台上でその残りの試合をします。舞台での試合はテレビ生中継です!!
 BDOのトッププレイヤーが勢ぞろいしているだけあって、最終日はもの凄い試合が繰り広げられていました。スカパーでPDCの試合を放映しているので、皆さんもよく見る光景だと思いますが、180が出ると観客が180って書いてある紙を上に掲げて「ウォ〜!」って盛り上がるんです。私も思いっきりやってました。しかも、180なんて1試合で何回も出るもんだから、大変ですよ。1番凄かったのが男子ダブルスの決勝で、701を13ダーツ!180—180—140—177で、24残りを1本目!パーフェクトの12ダーツに1本及ばず…。ナマで観てて鳥肌が立ちました。
 あとは女子シングルスの決勝も勉強になりましたね。女王トリーナ・ガリバーvsアンナ・カーク。女王トリーナは、やはり世界中の女子の中でも頭ひとつ抜けてて、ここ何年もワールドランキング1位の座を他に許したことはありません。今回もトリーナが余裕で勝っちゃうのかなぁ、なんて思っていたら、このアンナっていう可愛らしいおばちゃん(かなり年配の方なんです)がフルセットの末、勝っちゃいました。女子の決勝は、ベストオブ5レッグのベストオブ5セット。見応えありましたよ。
 なんていうか、このアンナおばちゃん、まったく闘志が感じられないんです。眉間にしわを寄せて、超戦闘モードでボードに向かうトリーナとは対照的に…。入っても入らなくても、表情ひとつ変えない。嬉しそうな顔も、悔しそうな顔も、舌打ちも何もなし。相手が凄いダーツを打っても「ああ、そう」ぐらいの感じでスルーしちゃうんです。そしてチャンスが来たら「はい」って入れちゃう。あれこそホントにマイペースっていうんでしょうか。何をやっても全く動じてくれないアンナおばちゃん相手に、だんだんトリーナのほうが動揺しているように見えました。最終セットでレッグも2—2になり、最終レッグ、トリーナが24残りでアンナおばちゃんが40残り。トリーナが12ダブルを中に打ち、6ダブルを外、最後の1本…なんと10シングルに大はずし!あり得ません…。
 アンナおばちゃん、気合を入れる感じでもなく、2本目ですんなりフィニッシュ!優勝が決まった瞬間、初めてこの人笑顔を見せました(笑)。いやいや、女王トリーナに、あそこまでプレッシャーを与えるなんて、ホントにマイペース、無心って恐いんだなぁ、って思いました。そうとう心が強いんでしょうね。
 そして私が関心したのは、予選のシステムです。この大会は1ヶ月以上前にエントリーをするんですが、エントリーが受け付けられると、各選手にエントリーカードが送られてきます。そのカードには、あらかじめ試合のボード番号、1回戦目は何時から、2回戦目は何時から…という時間まで書かれています。コントロールデスクも「何番から何番ボードまではここ」というふうに分かれていて、試合時間の15分前にコントロールに行って対戦カードをもらうというシステムなんです。選手は、いつ次の試合が始まるかわからない状態でウロウロする必要もないので、休んだり気持ちを高めたりを自分のペースででき、選手が時間までに来なければデフォルトになるだけなので、コントロールは混乱もなく極めてスムーズです。だからあれだけの人数を時間通りにきっちり回転させる事ができるんですよね。このシステム、日本でも真似できたらいいなぁと思います。
…という訳で、いろいろと勉強になったDUTCH OPENでした。
▲PAGETOP